社会貢献コラム
社会貢献コラム
2020/8/17 在日外国人サポートボランティアで感じたこと(東京支部 三好 敏昭 氏)

在日外国人サポートボランティアで感じたこと

 

東京支部 三好 敏昭

 

 

私が外国人サポートを行うきっかけは、アイルランド赴任時代に知り合った方が帰国し定年後に地元で外国人観光客のガイドをしているとの話を聞き面白そうだなと思い、近隣でも横浜市、鎌倉市などと観光地があり外国人ツーリストのガイド、在日外国人並びに留学生のサポートを行っているボランティア団体があることを知りました。

 

私は最初は観光客のガイドが面白いのではないかと、これまで海外からのご家族/ご夫婦の鎌倉、横浜エリアのガイドなど行ってまいりましたが、また、そのころは横浜の大桟橋に大型クルーズ船(コロナで有名になったダイヤモンドプリンセス号など)が頻繁に一時寄港し、多くの観光客は朝10時から午後4時には船に戻らなければならないので、ガイドするほうも時間的に適度なガイドでした。ランチを挟み一日お付き合いするので、それぞれのお国の生の話、ご家族の話などが聞けて大変面白いです。とは言うものの、ガイドはかなりの距離を歩くので年とともにきつくなりました。

 

もう一つの活動が留学生サポートで、主に横浜国大の留学生で日本語会話、生活サポート、日本文化に関連するイベントの紹介、同行も含め、大学院でのレポート、論文作成の日本語サポート、卒業時には就職のためのマナー、話し方などのサポートです。これまで、大学院生のベトナム人2名、アフリカのマラウイ人、中国人(大学院入学を希望している女性)のチューターーを行い、現在はマラウイと中国人のサポートを行っています。ちょうど2020年新型コロナ禍で3月以降はzoomでオンライン面談で行っていますが、学生たちも春から夏休みまでオンライン授業となっているようです。留学生達も怖がってもちろん自粛生活ですが、そのためコロナ情報を適宜英語、中国語の日本のニュースサイトURLを教え十分自衛するよう注意を促しました。

そんな折、3月初めに中国人学生から突然帰国するというLINEが入り、丁度日本が中国、韓国の入国制限が発表された直後で、驚いて直ぐに彼女に「帰ってこれないよ」(知っていたようですが、本国の母親からも止めた方が良いと言われていたようです)と電話で伝えて、あきらめたみたいです。飛行機代が無駄になったみたいですが、折も折、里心がついたのかも知れません。

アフリカマラウイの留学生は国費でお国から選抜を経て留学されているので勉学は真面目で担当教授もそれなりに気を使われているようですが、本人は大学院修了後帰国するとの事で日本語を学ぶインセンティブが余りないようです。そんなマラウイですがもとは英国領で小学生から英語を勉強しているので英語は訛がきついですが、もちろん流暢です。私もあまり聞いたことがない国でしたが、アフリカ南東部の国で標高も高く、マラウイコ-ヒが有名です。日本の夏は蒸し暑く過ごしにくいとの感想です。

留学生サポートも続けているとやはり各国の知らないことを知り、また、留学生は各国の若い方々が日本で勉強し世界にはばたく未来を目指している姿は、孫を応援してやろうという気持ちになります。体、頭も元気な間は地元のボランティア含め外国人サポートを続けていく予定です。

 

以上

 

« 一覧へ »

ページトップへ