静岡支部お知らせ
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2020/2/15 津軽三味線とジャズピアニストの一騎打ち(2020.2.9)

 

第30回定例会:令和2年2月9日(日)
焼津文化会館(小ホール) 
津軽三味線 浅野祥「拍-HAKU-」
 「津軽三味線とジャズピアニストの一騎打ち」

参加者:52名

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 カルチャー同好会、第30回定例会は、津軽三味線 浅野祥「拍-HAKU- 津軽三味線とジャズピアニストの一騎打ち」を鑑賞しました。_出演は津軽三味線奏者 浅野祥とジャズピアニスト 兼松衆の二名によるライブコンサートでした。浅野祥は5歳で津軽三味線を始め、2004年当時14歳から3年最高峰のA級で連続優勝し史上最年少で殿堂入りを果たした実力の持ち主です。兼松衆は作曲家、編曲家、ピアニストで、映画の劇伴音楽、TVドラマへの楽曲提供など幅広く活躍のアーティストです。

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 コンサートは、13曲を演奏した中で、津軽三味線の独奏は4曲、コラボ演奏が9曲に構成されていました。_
 津軽三味線は津軽地方で生まれた三味線音楽。撥を叩きつけるように弾く打楽器的な奏法とテンポが速く音数が多い楽曲が特徴と言われています。浅野祥の撥捌きも津軽三味線奏法と独自の手法を加えた見事な技を披露してくれました。三味線独奏曲は、津軽地方に伝わる民謡(津軽じょんから節、津軽さん下り、弥三郎節、鰺ケ沢甚句)の4曲で、演奏前には解説も入り、楽曲に秘められた情景などが撥から発せられると、当時の生活が染み込んだものから生まれた曲であり楽器であることを感じ取ることができました。

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 ジャズピアノとのコラボ演奏のジャンルは、クラッシックのピアノ曲、タンゴ、オリジナル曲、と一般的には三味線では演奏しないだろうと思う曲を津軽三味線の奏法に併せ編曲してあり、弦一本一本を細かくつま弾くような技法や、まるでパーカッションを打ち鳴らしているかのような撥捌きは力強さと速さの奏法で聞く人をひきつけ驚愕させられまた。「和の音色と洋の音色」を織り交ぜながら、時にはアドリブを加えての津軽三味線奏者とジャズピアニストの技の競演は、迫力に満ちあふれた早春の華やかなエンターテインメントでした。

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 今年度、カルチャー同好会の行事は今回が最後となりました。大勢の皆様のご参加並びにご協力をいただきましてありがとうございました。
今後とも、宜しくお願い致します。

以上
 増田和子

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