東京支部お知らせ
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2022/12/13 あすてらす俳句会報(第329号)

あすてらす俳句会報

令和4年11月(第329号)

 

月例句会 令和4年11月25日

<兼題>  「立冬」「おでん」

今回は7名での句会でした。欠席投句は藤原さんから頂きました。

次回は年明けの1月27日を予定しておりますので大勢の参加をお待ちしております。

 

  • ** 天賞・高得点(3点句以上)***

先ず大根一口ほほ張りおでん酒         保代

帰り道おでん種見る子ら二人          憲康

おでん屋で単身赴任楽しめり          達郎

店おでん和がらし勝負箸の先          光雄

温暖化気付かぬうちに冬に入る         荂

味噌汁の湯気立つ一碗冬に入る          保代

駅前のおでんの屋台更ける夜           三省

おでん鍋どれを食べよか迷い箸         能宥

 

  • ** 出句一覧(五十音順) ***

 

<天瀬光雄>

コロナ禍や暮れ早き街ネオン消ゆ

店おでん和がらし勝負箸の先

立冬や皆既月食土産付き

予約する割引旅や土瓶蒸し

 

<志田省三>

駅前のおでんの屋台更ける夜

夜更けて屋台に一人おでん酒

コンビニのおでん売り場はレジの側

艶やかに染まるもみじの紅の色

 

<島村能宥>

街路樹も剪定終わり冬に入る

ママチャリの集団駐輪秋行事

おでん鍋どれを食べよか迷い箸

木犀の天より薫る別れの日

 

<田中保代>

先ずがんも一口ほほ張りおでん酒

けたたましからすの声して冬に入る

味噌汁の湯気立つ一碗冬に入る

またもとの静寂かへりて冬来たる

 

<玉木憲康>

夕暮れのおらが村にも百舌響く

おでん屋に銚子と串が並び立つ

帰り道おでん種見る子ら二人

ダイコンに昆布と卵からし添え

 

<花里 荂>

おでん種ベストの卵がんもどき

通過中富士の傘雲目に止まる

今朝の冬庭の芝生のかがやける

温暖化気付かぬうちに冬に入る

 

<古川龍郎>

おでん屋で写真仲間のガヤガヤ会

余生かなたまらなく好きおでんかな

おでん屋で単身赴任楽しめり

とっときの写真見せ出すおでんかな

 

<藤原少砂>(欠席投句)

冬の朝仲仲布団を抜け出せず

年の瀬や句帖枕にひとひねり

今秋も椋鳥の群れ飛来せり

紅葉に触れし我が手は枯れ葉かな

 

次回句会;1月27日

兼題;「熱燗」 「冬椿」

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