

11月28日(金)紅葉の季節に滋賀県湖南市にある湖南三山と呼ばれる穴場スポットのお寺を巡るツアーを企画しました。123名にご参加頂き、大津駅に集合しバス3台に分乗しました。現地では地元のボランティアガイドさんに案内頂きました。今回も、またまた幸いなことに好天に恵まれました。
湖南三山は常楽寺(じょうらくじ)、長寿寺(ちょうじゅじ)、善水寺(ぜんすいじ)を合わせて呼ばれており、何れも本堂が檜皮葺(ひわだぶき)の屋根を有し、国宝に指定されている天台宗のお寺です。奈良時代に建立され、その後火災などで焼失し、再建されています。本堂内には火災の際に持ち出され、難を逃れた平安時代からの多くの仏像が納められています。京都市内などと違い、間近で拝観することができます。
常楽寺は紅葉を背景に本堂と三重塔(国宝)が入口に入ったところから見事でした。(写真①②③) 本堂で仏像を拝観しましたが、有名な二十八部衆の内2体に盗難の立て看板があったのが印象的でした。田舎のお寺なのでかつてはセキュリティが厳しく無かった、とガイドさんに伺いました。
長寿寺は本堂に続く紅葉の回廊が印象に残りました。本堂では和尚さんの秘仏(厨子、安置するための仏具が国宝)、お寺の独特な構造や屋根の葺き替え工事のクラウドファンディングなど、興味深い講話を拝聴しました。(写真④⑤)
昼食は大人数の対応ができる少し離れた信楽(しがらき)たぬき村で頂きました。近江牛陶板焼が美味しかったと高評でした。(写真⑥)
善水寺は50年ぶりの葺き替え工事を行っており、残念ながら紅葉での全景を見ることはできませんでした。本堂で和尚さんからお寺や仏様のお話を聞き、本堂に納められている多くの仏像を拝観しました。屋外では善水寺謂れの泉を見学し、ガイドさんに見送られ帰路につきました。(写真⑦)
11月末と紅葉が真っ盛りの中、市中から離れた国宝のお寺を拝観できた1日となりました。
次回は来年5月29日(金)、奈良「法隆寺とその周辺の散策」を計画しています。
ご参加、お待ちしています。
投稿者:古川猛
世話人:鎌田正稔、増田光夫、白橋光臣、熊野史夫、上田佳子、片山ひろみ
常楽寺
常楽寺三重塔
長寿寺本堂
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