東京支部お知らせ
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2025/8/1 俳句同好会報告

あすてらす俳句会

令和7年7月(第359号)

 

 

7月句会 令和7年7月25日

 

今日も酷暑の中、5名、欠席投句3名で、合評の際も様々なご意見を戴き句会は進みました。

 

ご連絡:

  • 納涼会の開催日の変更8月⇒9月の句会の日程とさせて頂きます。

理由:8月が余りに熱いので(-_-;)

  • 8月の句会から、俳句の会には出席できないけれども、リモート出席ならできる?または、出席するには敷居が高いと思っておられる方には、欠席投句でも喜んで受付させて頂ければと思いますので、改めて宜しくお願い致します。

 

今月の兼題 「浴衣」「金魚」

 

  • ** 天賞・高得点(3点句以上)***

 

土砂降りに浴衣の子らは逃げ惑い            彌紗

一撫での風に息ふく猛暑かな              保代

日焼け避け黒子のファッション闊歩する         彌紗

空と海つないでおりぬ夏の月              三久

渚まで裸足かなわぬ白い砂               banban

カタカタとちさき足音初浴衣               banban

 

  • ** 出句一覧(五十音順) ***

 

大井どんどん

浴衣着や石鹸香る風呂上がり

風呂上り浴衣の彼女と花火観る

祭り日に浴衣の彼女と手をつなぐ

ああ金魚川辺を泳ぎ涼しそう

 

大野彌粆

土砂降りに浴衣の子らは逃げ惑い

ポイ破れ狙った金魚水の底

日焼け避け黒子のファッション闊歩する

アナ雪を見ても暑さはありのまま

 

川﨑遊雅

杵柄を金魚すくいて見せた夜

いなせだね浴衣美人のハイヒール

幼き日思い出させる蝉時雨

砂浜でサザンと花火のランデブー

 

久保田いち(欠席投句)

打水や浴衣の裾を上げて避け

押入れの捨てに捨てれぬ金魚鉢

振り向いた浴衣美人や異邦人

年一度孫にせがまれ金魚すく

 

田中保代(欠席投句)

外つ国の浴衣姿にほほゆるむ

ヒラヒラと鼓舞する金魚の尾びれかな

一撫での風に息ふく猛暑かな

今日もまたあさから猛暑の温度計

 

banban(馬場義治)(欠席投句)

カタカタとちさき足音初浴衣

渚まで裸足かなわぬ白い砂

 

花里 芲

イベントは浴衣で参加おまけ付き

白内障術後の保護はサングラス

出目金とグッピー隣どうしでにらめっこ

源平の赤白競ふ蓮の池

 

古川龍郎(欠席投句)

ギターの音に金魚集まる池の淵

金魚売る看板もあり花屋かな

浴衣着て日記書きけり娘かな

浴衣着て長生きしたい卆寿かな

 

三浦三久

大金魚老いたる者の意地通す

翁面や浴衣姿の薄あかり

空と海つないでおりぬ夏の月

正義なき戦いばかり熱帯夜

 

 

次回:令和7年8月22日(金曜日) 午後1時~

兼題「夏の花を自由に選んでもらうこととなりました」 それと「天の川」

従来通り、この兼台の句を2点句と、8月の季語を自由にお使いになって2句でお願い致します。

 

今回の句会で勉強になったこと

  • ①季語重なりの句が何句かありました。季語は基本的には1言語ですがプロの俳人は季語が重なっているケースもあるとのことです。当句会では先ずは季語は1つにしましょうとの意見がございました。
  • ②土砂降りに浴衣の子らは逃げ惑いについて、子供たちが雨でかけ行く可愛い姿が想像できた、というご評価
  • ③一撫での風に息ふく猛暑かな

猛暑のと暑い風のイメージが出ていた、というご評価

  • ④翁面(おきなめん)とは、能面の表情が老人が微笑んでいる面という面である。

句の意図として、老人が浴衣姿を見てほほ笑む姿が能面であれば許されるか?との思考で読んだ句とのことです。

  • ⑤日焼け避け黒子のファッション闊歩する

この句のような良く焼けた子が多いのか?というご評価

  • ⑥空と海つないでおりぬ夏の月

最近の酷暑から海を見ると空と海のつながりと月が一緒になる位だという気持ちを読んだ、というご評価

  • ⑦渚まで裸足かなわぬ白い砂

夏の暑い日の海岸を焼ける砂を歩く姿が想像できる、というご評価

  • ⑧カタカタとちさき足音初浴衣

小さな子供が足音をカタカタとたてて歩く姿、初浴衣、状況が浮かびあげられた、というご評価

 

書記:大井どんどん                        令和7年7月25日製

 

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