

あすてらす俳句会報第369号(吟行)
5月句会(吟行) 令和8年5月22日
吟行当日は、雨天で気温も上がらず最高気温15℃で、肌寒く感じた日中でした。
皆様、体調を崩していませんでしょうか?
当日は、伊勢重の美味しいすき焼き弁当に梅花亭のどら焼きで満腹になりました。
ご手配頂いた本郷様ありがとうございました。
<ご連絡>
次回の句会は、6/26金、13:00~
兼題は、①花菖蒲or菖蒲、②夏の飲み物(お好きなもの)にてお願い致します。
- ** 天賞・高得点(3点句以上)***俳句の会にて掲載順
新緑の池のほとりに風わたる 高×3 大井どんどん
春の雨枯れ瀧流がす石の川 天賞 三浦三久
五月雨や名もなき石も光りおり 天賞×2、高 田中保代
傘よけるふりむきざまの若葉風 天賞 大野彌粆
青鷺や富士を負ひたる石の上 天賞、高 川崎遊雅
石庭の静寂ゆるがす初夏の雨 高×3 田中保代
青鷺や芝を啄み一休み 天賞 花里 芲
清澄の池をねぐらの春の鴨し 天賞 三浦三久
紀州石青葉めぐりて磯渡り 高×4 大野彌粆
- ** 出句一覧(五十音順) ***
自薦句◎
大井どんどん
◎新緑の池のほとりに風わたる
清澄や戦火逃れて木の芽出る
古池や鯉が顔出し波紋音
大野彌粆
◎傘よけるふりむきざまの若葉風
青鷺や濡れて飛べぬか羽重し
紀州石青葉めぐりて磯渡り
川崎遊雅
◎青鷺や富士を負ひたる石の上
花菖蒲芭蕉の句碑の濡れてをり
若葉燃ゆ富士の向こうにビル一つ
田中保代
◎石庭の静寂ゆるがす初夏の雨
五月雨やあまたの石の肌美々し
五月雨や名もなき石も光りおり
玉木憲康
◎隅田川降り下りたり清澄花
夜来雨裾を濡らす涼の邸
石橋を覗けば泡立つ春の鯉
花里 芲
築山の富士を眺めつ若葉雨
大泉水青葉を浴びて磯渡り
◎青鷺や芝を啄み一休み
本郷宗祥
雨の中青鷺群れて島の上
◎雨に濡れ十薬の花白さ映ゆ
小糠雨小さき紫陽花咲き初むる
三浦三久
春の日の雨の築山傘咲きぬ
◎清澄の池をねぐらの春の鴨
春の雨枯れ瀧流がす石の川
<独り言>
今日の勉強になったかなポイント
1:新緑の池のほとりに風わたる
新緑と池と春風を詠んだ句です。
2:春の雨枯れ瀧流がす石の川
庭として瀧を表現している所に、川の流れを石の川で詠んだ句
3:夜来雨裾を濡らす涼の邸
夜来雨(やらいあめ)、涼の邸は涼亭のこと
4: 雨の中青鷺群れて島の上
青鷺が多数、島の上に居た状況を詠んだ句
5:大泉水青葉を浴びて磯渡り
大泉水:だいせんすい、とは、主に江戸時代の大名庭園において、池泉回遊式庭
園の中核として作られた中心的な池のこと
6:五月雨や名もなき石も光りおり
五月雨(さみだれ)や、で5
雨に濡れて石が光って輝いている様子が通じる句
7:古池や鯉が顔出し波紋音
松尾芭蕉の詠まれた有名な句を真似て、古池や五感を表現した句のつもりであっ
たものの、季語が無かった。
8:傘よけるふりむきざまの若葉風
清澄庭園に降る雨と若葉の風を詠んだ句
9:春の日の雨の築山傘咲きぬ
築山:造った山のことを言う
10:青鷺や富士を負ひたる石の上
青鷺が富士山を模した山の石の上を歩いている状況を詠んだ句
11:小糠雨小さき紫陽花咲き初むる
小糠雨:季語ではない、
12:花菖蒲芭蕉の句碑の濡れてをり
松尾芭蕉の句碑が雨に濡れている状態を詠んだ句
13:五月雨やあまたの石の肌美々し
五月雨に濡れた石の光輝く美しさを詠んだ句
14:石庭の静寂ゆるがす初夏の雨
石庭に静寂(しじま)→静かに初夏の雨を詠んだ句
15:清澄や戦火逃れて木の芽出る
東京大空襲の戦火を逃れて続く木々の芽吹く様子を詠んだ句
16:石橋を覗けば泡立つ春の鯉
池から顔を出した春の
鯉を詠んだ句
17:青鷺や芝を啄み一休み
多くの青鷺が芝を啄んでいる状態を詠んだ句
18:清澄の池をねぐらの春の鴨
清澄に住みつく春鴨を詠んだ句
19:青鷺や濡れて飛べぬか羽重し
雨に濡れた青鷺の飛べないかもしれないと詠んだ句
20:雨に濡れ十薬の花白さ映ゆ
十薬とは、身近な薬草であるドクダミの生薬名
21:若葉燃ゆ富士の向こうにビル一つ
清澄庭園の素晴らしさの反面、庭園の向こう側に見えるビルの不釣り合いを詠んだ
句
22:築山の富士を眺めつ若葉雨
人口富士の築山と若葉風を詠んだ句
23:隅田川降り下りたり清澄花
清澄庭園の直ぐ近くを流れる隅田川の流れと船で乗降した状態を詠んだ句
24:紀州石青葉めぐりて磯渡り
雨に練れた紀州石と磯渡の石を青葉の状況を詠まれた句
令和 8年 5月23日製
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