社会貢献コラム
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2024/3/4 シニアによるパソコンとスマホの学習支援活動(東京支部 鈴木 正二郎)

シニアによるパソコンとスマホの学習支援活動

 

東京支部 鈴木正二郎

※事務局・注 写真をクリックすると拡大表示されます。

 

私がいま参加しているボランティアは、区民や学校を対象としたパソコン及びスマホ(スマートフォン)の学習支援の会です。この会は、複数のグループが集まった組織で、各グループの活動日、時間帯、活動内容などは自主的な運営となっています。構成年齢は60~70代を中心に最高齢95歳のシニア層で、複数のグループに所属している方もいます。会員が講座内容を考えてテキストを作成し、受講者の学習を支援します。もちろん、受講料は取りませんし、テキストの印刷などは全て会員の負担で成り立っています。

この会は、森首相時代にIT革命と言うことで全国の教育機関・施設にパソコンを配付したことがきっかけで発足しました。当区・当施設にも配付されましたが、パソコンがあるというだけで何も出来ない状態でした。平成12年に「パソコンを使ってネットワークが出来たらいいな」ということで、あれこれ模索しながら講座を開催しました。そこに参加された志のある方々が機器の管理と相互学習によるパソコン講座の運営を担い、現在に至っています。しかし、令和2年3月から新型コロナウイルスの感染防止対策のため、講座が中止になり、活動も休止状態が続きました。さらに、令和3年3月で区がリースしていたパソコンや周辺機器が撤去され、今までの活動が出来なくなりました。それでも令和3年11月に令和5年7月迄の期限付き、かつ若者限定支援対象のタブレットが区から貸与されました。しかし、会の活動時間の関係や若者のパソコン離れで活動は不調でした。

鈴木正二郎さん

 

そこで、「ICTルームの活性化」を目標としたプロジェクトチームを作り、何かできないかと考えました。できることからやってみようということで、小学生を対象としたプログラミング「スクラッチ教室」を令和4年8月から始めました。さらにアイデアを出し合い、今では①「パソコン講座」は、自分のパソコンを持参してもらい継続する。②区民対象の「スマホ勉強会」を開設する。③「スクラッチ教室」は、区が児童生徒に配付したタブレットを持参してもらい継続する。④学校への「パソコン学習支援」はそのまま継続する。以上を基に活動しています。

「パソコン講座」は初心者を対象にしています。主に60~80代の方々が多く受講しています。講座内容はWordの基礎、案内状、ポスター、名刺、年賀状などの作成とExcelの基礎、表の作成、関数の応用、家計簿の作成などを学習しています。これらは2ヶ月、4~5回で一区切りの講座とし、年間を通して募集しています。また、「パソコンのお困りごと勉強会」も開設しています。

「スマホ勉強会」も初心者を対象にしています。受講者はパソコン講座と同年代の方が多く、自分のスマホで知りたいことを質問し、操作が分かる人が教え合うようにしています。これは毎月3回の開催です。

 

パソコン講座

 

「スクラッチ教室」は小学生を対象に、初めての児童には基本を教え、何回も来ている児童はゲーム作りなどを自由に学習してもらっています。これは毎月1回の開催です。

「学校への学習支援」は学校の予定に従い、年に6、7回学校に出向き、Wordでカレンダー、ランチョンマット、クリスマスカード作成などの学習支援をしています。  

これからも「共に教え、学びあう、覚えたことは次の方に教えましょう」をモットーにこの活動を続けていく予定です。

 

スクラッチ教室

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