東京支部お知らせ
東京支部お知らせ
2025/10/2 俳句同好会報告

あすてらす俳句会報(追記あり)

                    令和7年9月(第361号)

 

 

9月句会 令和7年9月27日

 

今年は、9月になっても夏日続きで今日も半袖の季節でした。よって本日、句会後に納涼会となりました。本日は7名と欠席投句1名の参加でした。合評も本日も様々なご意見を戴き盛り上がりました。

来月は、大阪支部との合同句会を企画となりました。日程は10月21日(火)と、通例の第4週の金ではないことにご注意お願い致します。

 

今月の兼題 「鬼灯」「水澄む」

 

  • ** 天賞・高得点(3点句以上)***

 

 浜離宮ビル借景に秋桜                       遊雅

 曼殊沙華揺れ惑うほど匂い立つ                   三久

 水澄んで湖面に映るさかさ富士                   龍郎

 お飾りの鬼灯鳴らし得意顔                     遊雅

 ほほずきを一枝足すや父母の墓                   龍郎

 夕散歩案山子が指さす水溜り                    憲康

 水澄みて湖面にひらく葉のしずく                    三久

 

  • ** 出句一覧(五十音順) ***

 

大井どんどん

鬼灯を鈴を振るやう父の風

手を繋ぎ鬼灯市の散歩道

山合の湖青さ水澄めり

時期亜合わせ祖先敬い彼岸花

 

大野彌粆

巾着田くれない染まる曼殊沙華

豆花雨はゲリラ豪雨に豹変し

水澄みて鳥の餌取せわしなく

ホオズキや苦き思い出よみがえる

 

川﨑遊雅

浜離宮ビル借景に秋桜

お飾りの鬼灯鳴らし得意顔

川澄みて軽む足にて高尾山

鬼灯の命が宿るお人形

 

田中保代

朝日あび水澄む川辺そぞろ行く

異常気象せみしぐらしも声ひそめ

ほうずきや媼笑顔のおちょぼ口

秋出水各地線状降水帯

 

玉木憲康

鬼火借り孫達の声バーベキュウ

吉備団子遥か先に鬼火かな

水路澄む稲刈りの前村掃除

夕散歩案山子が指さす水溜り

 

花里 荂

水澄や鯉は口空けえさ漁り

鬼灯の苦汁しぼり吹き鳴す

数たある雲けふの雲は鯖雲

変わらずのだんご芒で空あおぐ

 

古川龍郎

参加者に赤きほおづき浅草寺

水澄んで湖面に映るさかさ富士

ほほずきを一枝足すや父母の墓

水澄むやアベックボートの六義園

 

三浦三久

曼殊沙華揺れ惑うほど匂い立つ

爽やかや風のささやく峠道

ざれ猫の鬼灯の実の燃えており

水澄みて湖面にひらく葉のしずく

 

<勉強になった事項(私感)>

9番:曼殊沙華揺れ惑うほど匂い立つ:匂ひ、の方が良いかも?(旧カナ使い)

 

12番:手を繋ぎ鬼灯市の散歩道:鬼灯は季語は9月であるものの鬼灯市は浅草にて7/10~11の開催なので季語にマッチしないのでは?反面、旧お盆という考えもある

 

16番:ざれ猫の鬼灯の実の燃えており:のを3回使うことでアピール度合いをアップ考

 

追記:本日の各自の投句について自選句を選出頂いていますが、更に、自己推薦されたい句がございましたら、

花里様まで10月末日までにご連絡お願い致します。

尚、自選句もしくは追加の句は、12月号の社報に掲載予定ですので皆様の投句をお待ちしています。

 

次回:令和7年10月21日(火曜日) 13:00~17:00頃

兼題  「草の花」      : 1 句

「この季節の季語」: 5 句     合計 6句

詳細は、別紙ご参照

令和7年 9月27日製

 

« 一覧へ »

ページトップへ